リリック修行で「オカッパだだん」

執筆担当:WooSirLOOPER

こんにちは、ウサギズの作曲担当です。私はWooSirLOOPERと名乗っています。読み方は「ウーサールーパー」です。略して「ウーサー」と呼んでください。名前の由来は、そもそも、GarageBandで音源ループを並べているだけの行動を、「作曲」と呼べるのかどうか?という事に自信が持てず、「ループを並べる人」という意味で、LOOPERと名乗る事にしました。

新宿ウサギズといえば「歌」というイメージになってきています。しかし、実際に作った歌は2曲だけで、「新宿迷宮」は殆どまぐれ当たりのように、歌に聴こえるものになりましたが、「上野ボードワン」で力不足が露呈し、ボロが出ました。

作品としては勢いがあるけれども、歌としての完成度の低さが目立ってしまった事が、ツライです。

テンポの速い曲に、勢いの良い台詞を早口で乗せれば、勢いのある歌になるんじゃないか?それがもしかして「ラップ」ってやつなんじゃないか?という勘違いをしてしまったわけです。

例えるなら、冬道を車で走っていて、スリップして半スピンで止まった後、「もしかして、これがドリフト?」とか思うくらいの勘違いです。(余計にわかりにくい例でしたか)

新宿ウサギズでは歌を作るのをお休みする事にしました。私は、外部から「歌作り」の仕事を受注する事で、修行を始める事にしました。

丁度、その頃、「恐怖探偵トラウマいちご」という作品プロジェクトの制作チームが、歌を作りたがっていました。その作曲の手助けをするのが私の修行の第一歩となりました。

あらかじめ「私は音楽を作る素人ですが・・・」と言うと、「大丈夫ですよ。歌うのも素人ですから」という返答でした。

さて、ここで私は「リリック」「ライム」「フロウ」について、改めて学ぶ事になりました。

リリックとは、「歌詞」の事です。つまり、まずは、何を伝えたいのか?どんな音楽なのか?を考えます。口にしただけで、心に浸透してくる、詩としての魅力を考えなければなりません。

これについては、元々のコンセプトがハッキリしていたのでやりやすかったです。多くの類語を候補として並べながら、良い言葉を作り上げていきます。

ライムとは、「韻を踏む」という事で、同じタイミングで母音を合わせる、という事です。

ここで作った音楽の歌詞を例にすると、

まえがみ、ためらい、なげだし、て
maegami、tamerai、nagedashi、te

母音だけ取り出すと、
aeai、aeai、aeai、e

このように母音を合わせた言葉を並べます。そうする事によって、読むだけでリズムになります。

カリアゲ、カイカン、価値観、変わる
kariage、kaikan、kachikan、kawaru

aiae、aian、aian、aau

こんな感じに完璧に合わせなくても、リズミカルになっていれば、韻になります。

もうひとつが、フロウ「歌いまわし」という意味です。

声の強弱や、伸ばしたり、切ったり、として、メロディにドラマ性を持たせて、聴いている人間を気持ちよくさせます。

例えば、この歌のサビの部分ですが、

プリッと、だだんと、おかっぱ頭に
ボブっと、カットで、ならったったらー、だーん!

と、耳に残る気持ちの良い流れが出来ています。

新宿ウサギズとは、全くノリもテイストが違いますが、こうして、WooSirLOOPERの初の外部からの受注案件を終える事ができました。

自信を取り戻した私は、またウサギズで歌を作ろうと、戻る事になります。

次へ:しかし、ウサギズは山手線の歌を作るのをやめて別の企画を進めていました。

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